ASAP21のエッセイコンテストのことを読んで、すぐにこれは私たちの団体がプロジェクトで係わっている山岳地方の村で暮らしている人々を助けるいい機会だと思いました。
「危機に瀕した子供達」のためのプログラムでパミール地方の山岳地域の村で2年以上働いて、ほとんどの村々では毎日生き延びるために必死なのに親切な心と心のこもった歓迎を忘れない人々に驚かされています。人々と私たちはその家での最後の食べ物を分け合ったのです。夜には人々の暮らし、彼らの問題、環境、その地方の状況について話しました。あきらかにこうした人々の生活は環境と結びついていて、多くの意味で環境に頼ってもいます。ですからどんな間違った生活活動も自然の微妙なバランスをくずし、とくに山岳地方では重大な結果を招くことになります。その地方の居住者は一定期間生き延びるためにそのバランスを崩さざるを得なかった自分たちの行動の結果、長い間苦しむことになるのです。
1993年から1995年までタジキスタンでは内戦がありました。この内戦の間、GBAO(ゴルノ・バダクシャン自治区)ほとんどが農村地域か高地(コログ、同自治区の中央に位置した標高3000メートル級の山地)はタジキスタンのほかの地域とは隔てられています。地元の人々は、電力やその他の燃料がないため、果樹園と同様に森林の多くを木材を得るために切り倒さなければなりませんでした。それがひどい結果となりました。同地方での泥流や落石が増え、貴重な山地の土が肥沃度をなくしはじめました。地元コミュニティと環境に負担をかける生活の結果、状況はますます悪くなっています。
地元の山岳地方のコミュニティでの生活には果樹園は重要な役割を果たしています。果樹園は多くの社会・環境問題の解決に貢献しています。果樹園は土壌を侵食から守るなど環境をよくし、人々に食べ物や収入をもたらしています。ほかにも果樹園は自然災害を食いとめる防壁となっています。というのは木々が余分な水を吸収し、根は土をしっかり固定して泥流で流れたり、洪水や地滑りを防いでいます。
状況がよくなったら、果樹園をよみがえらせるため、新しい木を植えなければなりません。しかし地元コミュニティは貧しく、自身で植えなおすことができません。苗木を買うお金がないため、彼らは外部からの支援を必要としているのです。
私たちのプロジェクトはシュグナン地方の小さな山岳地方の村々の人々を助けるために行われています。タクジ・アフガン国境近くでタジキスタン南東部に位置するパミール山脈のコログ(ゴルノ・バダクシャン自治区の中心)からそう遠くないところにあります。もしASAP21のエッセイ賞を得られればそのお金をここの人々が果樹園をたて直す支援のために使おうと思います。山岳地方のコミュニティにある再生可能な資源を使って環境の持続可能性と、経済発展、自然災害への防壁としての機能を向上させるためです。地元の人々と専門化を招いて、この果樹園への植林が実現できれば300人以上の地元の人々がその恩恵を受けることができます。
すべての仕事はボランティアの活動家と地元の人々によって行われます。賞金は全てその費用、苗木の購入、それを育てるためにかかるコストと運送費に使われます。
このプロジェクトの結果は500以上の果物の苗木が植え付けられるというはっきりと目に見える形で表れます。数年後には美しい果樹園となり、300人もの地元の人々に食糧源とその売上からの収入をもたらすだけでなく、土壌を侵食から守ることを含めた地元コミュニティの環境の改善に役立ち、鳥や動物たちの新しいすみかとなります。果樹園は同地方ではしばしば起こる、泥流や落石、雪崩などの自然災害からの防衛手段となります。すでに述べたとおり、地元の人々が果樹園用の植林を行います。このようにして自分たちで環境や社会経済の問題を解決するのと同様に地元山岳地方のコミュニティにおける果樹園の大事な役割により深く気づき、理解できるように助けたいと思います。
新しい果樹園は人々に新しい、よりよい暮らしへの希望を取り戻してくれるでしょう。